捉え方が変われば感じ方も変わる

『メッセージを聞き始めたときに、身体がボワーっと熱くなるのを感じました。』

結婚してまだ間もない、お腹の中に初めての赤ちゃんがいる30代の女性のお話です。

新しい人生のはじまり

りんさん(仮名)は、結婚してまだ間もない、30代の女性で、お腹の中に初めての赤ちゃんがいます。

今までとは環境がガラッと変わり、これからの生活、何かと不安がつきまといます。

自分は妻としてちゃんとやっていけるだろうか。

夫の実家とうまくやっていけるだろうか。

やりたいことと家庭を両立していけるだろうか。

不安要素はいろいろあるけれども、やっぱり一番気になるのは、お腹の中の子供のこと。

初めての赤ちゃん、嬉しいと同時に何かと不安がつきまといますよね。

無事に産まれてくるだろうか。

どんな子が産まれてくるだろうか。

ちゃんと育てていけるのだろうか。

などなど。

「今のうちに、出産や育児に対するストレスやブロックを取り除いて、なるべくベストな状態で出産に臨みたい。」

こう思い、りんさんはセッションを受けました。

苦手で避けているもの

優先して取り扱う必要のあるもの

セッションはすべて身体の反応を確認しながら、身体が反応することに従って進めていきます。

りんさんがセッションで取り扱いたかったのは、出産や育児に関することでした。

ですが、身体はOKの反応をしません。

セッションは、クライエントさんが取り扱いたいことではなく、そのときに一番必要なことを優先しておこなう仕組みになっています。

なので、ときには、クライエントさんが希望することを取り扱うのではなく、身体が”今はこれを優先する”と反応したことを取り扱うこともあります。

どうやら、りんさんは、出産や育児に関することよりも、優先して取り扱う必要のあるものがあるみたいです。

りんさんは、「少し残念ですが、優先する必要のあるものがあるならば。」と、その他の気になることをいくつかあげてくれました。

その中で、身体の反応があったのは、『人間関係について』。

ということで、『人間関係について』セッションを行なっていきました。

人間関係の深掘り

セッションでは、人間関係についてさらに深掘りしていきました。

「私は、オープンになるのが苦手なので、そのことでしょうか?」と、りんさん。

でも、身体は反応しませんでした。

そのほかにも、

「共同で創造すること?」

「いつ家に人が来てもいいようにそうじすること?」

など挙げていくも、身体は反応せず。

ようやく反応したことは、なんと”仏教系”でした。

仏教系が苦手

なぜ”仏教系”という言葉に反応したのか。

話を聞くと、どうやら、りんさんは仏教系のこと全般が苦手だそうです。

きっかけは、りんさんが小学生のころ。

お祖母さんのお葬式を見てから、仏教系のことが苦手になったそうです。

お経の文字も苦手だし、お線香の匂いもダメ。

法事は苦手だし、仏壇や小物も苦手だそうです。

もちろん、お墓参りにも行きたくない。

「日本はなんだかんだ言っても仏教国なので、お葬式などの行事や、あちこちにあるお墓とか、日常に仏教系のものがあるのが嫌で、日常生活が不便になっているんです。」

「結婚して、夫の実家関係の法事やお墓参りなど、苦手だからと言って避けられない。」

と、りんさんは気が重くなっていました。

平和を結びつけるもの

そんなりんさんに、”メッセージがあるよー”との身体の反応。

身体が反応したのは、こんなメッセージでした。

”お寺は教会と同じで静かでほっとする場所。仏教は、平和や人との絆を結びつけるもので、その根底にあるものはキリスト教と同じなんだよ”

メッセージを聞き始めたときに、身体がボワーっと熱くなるのを感じたりんさん。

実はりんさん、キリスト教系が大好きなんです。

教会の建物も、ミサなどの行事も、絵や小物も好き。

そんなりんさんに、「仏教も根底になるものは同じで、文化が違うだけなんだよ。」とやさしく諭してくれたみたいです。

そして、メッセージを受け取ったりんさんも、無意識レベルで身体が反応し、熱くなったようです。

「そうですよね、仏教もキリスト教も平和を結びつけるもの。仏教は悪くないし、優しいんだ。」

今までとは違う捉え方ができるようになったりんさん。

そして、必要なエネルギーワークをして、セッションを終えたのでした。

捉え方が変われば感じ方も変わる

後日、りんさんとお会いしたとき、「仏教に対する感じ方が変わりました。」と言っていました。

仏教に対する捉え方が変わり、感じ方も変わったりんさん。

今回のセッションでは、キリスト教は好きだけど、仏教は苦手で、できるだけ避けているということを取り扱いました。

でももしかしたら、好きなものを追い、苦手なものを避けるというパターンを、日常生活の違う場面でも行なっていたのかもしれません。

家族関係は、友人や同僚などとの関係とは違い、避けられないものも多く、それゆえに向き合わざるを得ない状況も出てきます。

これから新しい家族関係を築いていくりんさんにとって、まず最初に、苦手なものを避けるというパターンを手放していく必要があったのかもしれませんね。

事例・ご感想

Posted by yumiko