思い込みを手放してより良い人間関係を築く

2023年7月30日

『みんなと一緒にいたい、けど、独りでいたい。』

人間関係の悩みを抱えている、学校に通う10代の女性のお話です。

人間関係の悩み

ひみこさん(仮名)は、学校に通っている10代の女性です。

人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである。

アルフレッド・アドラー

こう言われているように、私たちは人間関係の悩みが尽きませんよね。

ひみこさんももれなくその一人で、人間関係の悩みを抱えていました。

そんなひみこさんが、セッションを受けました。

今を受け入れて人間関係を築く

矛盾する思い

セッションはすべて身体の反応を確認しながら、身体が反応することに従って進めていきます。

まずはひみこさんに、人間関係の悩みについてお話ししていただきました。

ひみこさんが抱えている人間関係の悩みは、主に学校の友人関係のことです。ひみこさんには友人と呼べる人たちがいるのですが、ひみこさん的にはどの人ともうまく関係が築けていない様子。友人たちと馴染めない感じがするし、孤独や孤立を感じるとのこと。

そんなお話の中で、身体の反応があったのは、『独りでいたい』ということでした。

ひみこさんは、友人の輪の中に入って繋がりを感じたいという思いがある一方で、独りでいたいという思いもあるという矛盾を抱えていました。

すると今度は、『お母さんとの関係に関する情報が欲しいので、イメージしてみて』と身体の反応。

セッションでは、すべてのことを話す必要はなく、話したくないことはイメージしていただくこともあります。今回のひみこさんは、お母さんのことを話したくないということではなかったのですが、『イメージをして』との身体の指示がありました。

自立と明確な表現

次に、『カードを引いて、その説明を読んで』との身体の反応。

身体の反応があったのは、

私が欲しいのは、……です。

セルフ・セラピー・カード

という文でした。

ひみこさんがいくつか答えてくれた中で身体の反応があったのは、『自立』でした。

今度は、『文章を伝えて』との身体の反応。

身体の反応があったのは、

私は口頭試験のとき、自分を明確に表現することができます。

Rekindled Ancient Wisdom Affirmations

という文でした。

『これを聞いて何を感じた?』との身体の反応。

「口頭試験て聞いたときに、怖いと感じました。私は上手く話せないんです。だからそういうジャッジされる場で、プレッシャーもある中で話すのは怖いです。」と、ひみこさん。

『じゃあ、ひみこさんはどうできたらいいと思う?』との身体の反応。

「自分を明確に表現できたらいいなと思います。」と、ひみこさんは答えました。

自立したいし、自分を明確に表現したいという思いがあるひみこさん。ですが、みんなと一緒にいたいという思いも強いようです。

みんなと一緒にいたい

『みんなと一緒にいたいと思う時は、どんな時?』と身体の反応。

そうですね・・・、寂しい時です。」とひみこさん。

さらに深掘りすると、

  • 周りの人がうらやましいと思った時
  • 周りの人が楽しそうなことをしている時

これらの時にひみこさんは寂しさを感じていました。

『じゃあ、みんなとどんな関係になりたい?』と身体の反応。

あれこれ考えた末にひみこさんは、「受け入れたいです。自分の状況や、今のこと、将来のこと、全部受け入れたいです。その上で、みんなとの関係を築きたいです。」と言いました。

ということで、今を受け入れるという信念に変えるためのエネルギーワークを行いました。

自己制限的な信じ込みを手放す

今回行ったワークは、自己制限的な信じ込みを手放すことです。自分を制限してしまう無意識の中の信じ込みを手放すということです。

では、ひみこさんにはどんな自己制限的な信じ込みがあるのでしょうか?深掘りしていきました。

すると、身体が反応したのは、『自分より優れていると思う人はうらやましい』という信じ込みでした。

この信じ込みがあるために、ひみこさんは、人間関係においてネガティブな考え方ばかりするようになっていました。そして、斜に構えた見方をして、自ら壁を作ってしまっていたのです。

そして、その他にも必要なエネルギーワークをして、セッションは終了したのでした。

人間関係は成長するチャンス

人間関係がうまくいかないとき、健全な親子関係ではなかったからとか、インナーチャイルドが癒されていないからとか考えがちです。

確かにそれらが原因のこともありますが、根本原因は違うところにあることもあります。

また、それらをワークしてもしばらくすると元に戻ってしまう。もうクリアしたことだと思っていたけど、まだ問題として残っていた、ということもあります。

実は原因とは違う部分をワークしていたり、何度も何度も同じワークを繰り返したりなんてことをして時間が過ぎていくのはもったいないし、気持ちが萎えます。

時間はすべての人が平等に過ぎゆくものであり、限りがあります。

そのため、セッションでは、カウンセリングでは届かないような深いレベルまで、根本原因にアプローチしていきます。また、一度ワークしたものは、自分で台無しにしない限りは元には戻りません。セッションで取り扱ったことは、それで終了です。

そして、自分自身の力に気づき、前へと進み出すよう促していきます。

信じ込みを手放し、思考プロセスを変化させるということは、頭では理解できます。ですが、無意識下で自動的におこなわれているものを手放すのは、なかなか難しいですね。何度も注意深く意識してようやく手放せるかどうかということもあります。

それを1回のセッションでおこなっていきます。なかなか便利でしょ。

鉛を金に変えるように、ネガティブな信じ込みをポジティブな信じ込みに変化させる、いわば心の錬金術ですね。

もちろん、自分の力でしかできないこともありますし、他の人の力を借りないとできないこともあります。その辺の見極めは難しいかもしれません。ですが、自分で力をつけつつ、他の人の力も借りることで、前に進むことがより容易になります。

人間関係は大きな悩みになると同時に、大きな喜びにもなります。どちらかに偏るのではなく、バランスよく体験して成長していきたいですね。

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セッション事例

Posted by yumiko