考え方が変わり自分を大切にできるようになった
『自分を信じるということの本当の意味をやっと知ることができ、考え方の変換をすることができた人生のターニングポイントとなった体験でした。』
自分を責め、否定することをやめられなくてオンラインセッションを受けた女性のお話。
自分を責めて否定する癖から抜け出せない
きなこさん(仮名)は、主婦と仕事を両立させている共感力の高い30代の女性です。
その共感力の高さ故に、人の気持ちが読めすぎてしまい疲れたり、他者が求めていることがわかるからそちらを優先してしまい自己犠牲をしたり、嫌なことを嫌だと言えなかったり、自分の気持ちに蓋をして、他人を優先する日々を過ごしていました。
そんな他人を優先する行動の元には、自分は我慢すればいいんだ、我慢した方が楽なんだとという思いがあったからです。
そのため、自分の気持ちを抑え込んだり、完璧にできなかったらどうしようとやる前に不安やプレッシャーを感じてもいました。
そんなきなこさんが、ある日瞑想をしていたところ、「わたしはいい子でいなければいけない、いい子でいなければ優しくしてもらえない、いい子でいないことはだめなことなんだって思いこんで生きてきた」ということに気付きました。
そんな思い込みを持ったのは、お母さんの大きな影響がありました。
小さい頃からお母さんが求める理想の娘でいないと優しくしてもらえず、お母さんの元を離れるまでは、服も友達も学校もバイト先も恋人も全部お母さんの言う通りにしていたきなこさん。
お母さんの言うことを聞かないと必ず、「残念な子」「だめな娘」「バカ女」「残念な人生を送りなさい」と言われてきました。
きなこさんは、自分の気持ちにはすべて蓋をして、「言う通りにしないのは間違えてるんだ、我慢しよう、わたしが我慢すればいいんだ。」と自分を肯定するということができずに生きてきました。
そして、何かあれば必ず、「自分のせいだ」「自分がこうすれば良かったんじゃないか」「未熟な自分のせいだ」といつも自分を責めて否定してしまっていたのです。
しかし、そんな自分に気づいても、自分を責めて否定する癖がなかなか抜けずにいました。
そこで、きなこさんはオンラインセッションを受けようと決意したのです。
本当の自分に出会う
セッションで、きなこさんには、まずネットの画面越しにお話をしていただきました。
きなこさんが話したのは、自分を否定していることについて。
「自分で話をしている最中に、何度か自分の言葉にピンとくる感覚があり、その度に「今の、身体の反応がありました。」と言われ、自分の感覚は間違っていないのに、いつも自分自身を信じることをせずに、真逆のことをしてきてしまっていたんだなと感じました。」
○○しなければならない、○○でいなければならないと思い込み、気づけていなかった本当の自分を垣間見たきなこさん。
「完璧にやらなちゃ、ちゃんとしなくちゃと、できない自分に対してどうしてできないのと苛立ち、焦っていた自分を客観視したら、いつも焦っていて、いつも自分を否定していて、私は頑張った自分を褒めもせず、自分の言いたいことは言わず、私は私をいつも否定している。自分がかわいそうでたまらなかったです。」
セッションを進めていくうちに、きなこさんは、否定していた自分と否定されていた自分のお互いの心が通じ合うようになり、自分に思いやりを向けるようになったのです。
そこできなこさんがしたのは、不要な誓いを解除すること。
きなこさんは、過去に「自分の本音は言ってはいけない」という誓いを立てていました。
その誓いは、過去においては生きていく上で役に立っていたけれども、状況が変わった今ではもう役に立たないものとなっていました。
それでも、潜在意識下では過去に立てた誓いに忠実な選択をし、きなこさんを生きづらくしていたので、この誓いを消去するということをしました。
そんなセッションを通じて、
「自分を守る、自分の味方になるということは、雨風をしのぐといった目に見えるようなことだけじゃない。自分が感じたことやものを自分にきちんと返してあげるということが自分を受け入れるということであり、私にとって一番大切だということに気付かされました。」
と、気づきを得てネットの画面越しのセッションを終えたのでした。
ありのままの自分を受け入れ変化する
きなこさんにとって今回のセッションは、
「自分を信じるということの本当の意味をやっと知ることができ、考え方の変換をすることができた人生のターニングポイントとなった体験」
と、振り返っています。
その後のきなこさんは、
「相変わらず毎日毎日を過ごすのが精一杯ではありますが、根本的な考え方が変わったような気がします。このセッションだけではないですが、こうやって行動することで、色んなことを学ぶ機会が得られ、魂が理解すると、一歩ずつ変容が進みまるで汚れが少しずつ取れていくかのように物事への捉え方、考え方が変わりました。自分がどれだけ完璧主義という概念に囚われて日々自分を苦しめていたのかということを客観視することができ、日常生活に変化が現れたのが1番大きいです。」
と、変わらない毎日の中でも変化を感じていました。
他人のことばかりを考えるのではなく、自分を責めるのでもなく、自分と相談しながら、まずはやってみること、楽しむこと、を実践するようになったのでした。
その数ヶ月後に、きなこさんとオンラインでお顔を拝見しながらお話しする機会があったのですが、ご自身としっかりと繋がっている様子で、幸せそうな明るい笑顔が印象的でした。
不思議なことに、自分をありのままに受け止めれば、自分を変えることができるのだ。
カール・ロジャーズ
自分を生きづらくしていた誓いを解消し、自分をありのままに受け止め、変わっていく姿を、身を持って示してくれたきなこさんでした。