身体の反応を変えて自分の高い壁を壊す
『ああ、そのために私は自分の周りに壁を作って、自分を守っているのかもしれない。』
なんとなくセッションした方がいいかなと思った私が、セルフセッションしたときのお話。
目次
なんとなく
インナーチャイルドを癒すセッションをしてもらった後のこと。
これといった理由はなかったんですが、「あー、なんかセッションしたほうがいいかなー。」という気持ちになり、自分でセルフセッションをしました。
自分の高い壁を壊す
自分が高い壁をめぐらせていること
セッションはすべて身体の反応を確認しながら、身体が反応することに従って進めていきます。
最初にセッションで取り扱うテーマーを決めます。ですが、私が思いつくことについては身体が反応しない・・・。どうやら自分の顕在意識では思いつかないことを今回は取り扱うようです。そこで、本からテーマとなる文章を身体の反応を確認しながらピックアップしていきました。
そして反応したのが、
『自分が高い壁をめぐらせていること』。
なぜこのテーマが出てきたのか?
疑問に思いつつもセッションを進めていきました。
全体的に考える
次に、セッションに必要な情報をピックアップしていきます。
が、やはり自分で思いつくもので反応したものは何もありませんでした。ということで、本など手持ちのものを使って、反応したものから情報をピックアップしていきました。
最初に反応した文章は、『望む状況をつくるために必要なことを実行するプロセスをどうやって楽しもう』でした。
これを見て、私は、「あ、実行するプロセスを作っていない・・・。」と思いました。
「じゃあ、プロセスを作る必要があるな。」とか、身体の反応を確認しながら深掘りしていきました。
そして、「全体的に考える。」ことに辿り着いたところで、『このトピックについてはこれで十分だよ』と身体の反応がありました。
痛い記憶
次に反応した文章は、『痛い記憶に目を向けている』でした。
「ああ、そのために私は自分の周りに壁を作って、自分を守っているのかもしれない。」と思いました。
すると、『このトピックについてはこれで十分だよ』と身体の反応。
根本原因
今度は、『根本原因を探ろう!』との身体の反応。そして、『本から言葉をピックアップして』と身体の反応がありました。反応したのは、『首/肩の運動』でした。
これを見て、私が思い出したのは、20年近く前の車の事故のことでした。
追突事故
朝、会社への出勤途中に車に乗って信号待ちをしていたら、後ろから追突されたんです。
車は自走できず、相手は逃げてしまい、なにより当て逃げされたというショックが大きかったです。
警察や家族に連絡し、親戚にも協力してもらい、なんとか一段落しましたが、ショック状態は続いていました。
出勤
今から出勤しても会社に着くのはお昼頃。その日の会社の仕事は、午前中は忙しいけれども、午後は暇になり人手も十分足りていることを知っていた私は、会社に電話し、休みたい旨を伝えました。が、「忙しいから早く来い。」との上司の一言。
まだショック状態にあった私は、「いやいや、午後はむしろ暇だし、私がいなくても余裕ですよね???ちょっとそれは冷たすぎません???」とは言えず、私は会社に出勤しました。
出勤しても、上司はまるで私が事故にあっていなかったかのような態度。そして、案の定、暇な午後を過ごして帰宅したのでした。
示談
翌日、むち打ち症が発症。医者に通う日々が続くようになりました。
数日後に、警察から連絡があり、相手が見つかったとのこと。なんと、相手は無保険車に乗っていたのでした。
保険会社を通して諸々のことを交渉することができなかったうえに、交渉すること自体が苦手な私。しかも、こんな時にどうしたらいいのか全くわからない。それでも、手探りしながら、弁護士に相談したり、親戚に相談したりして、示談成立までに1年近くかかりました。
そして、この事故に関連して、プライベートでもいろんなことがありました。
原因不明の微熱
当時の私はストレスいっぱいだったんでしょうね、原因不明の微熱が下がらない状態が長く続きました。
風邪の症状も他に具合の悪いところも何もないけど、ただ、ダルくて微熱があるだけ。だから普通に生活できるわけで、仕事にも普通に行っていました。
でも、辛かったですね〜。身体がダルくて重いし。
医者に行っても異常なしで、以上終了。
しかも、助けてくれる人や支えてくれる人がいたわけでもなかったので、孤立無援だと感じていました。
いっそのこと倒れて動けなくなった方がどんなに楽かと何度も思いましたね。
どうやら、このダルさが続いていたのに無理して動いていたのが根本原因だったようです。
ここで、『このトピックについてはこれで十分だよ』と身体の反応。
幸福度と人生の満足度を高める
次に反応した文章は、『幸福度と人生の満足度を高める』でした。
そして、幸福度と人生の満足度を高めるという信念に変えるためのエネルギーワークをしました。
身体のプラグラムを解除する
今回行ったエネルギーワークは、サバイバルプログラムを解除することです。今は不要となっている身体にプログラミングされている反応を解除するということをおこないました。
昔、生き残るための対処である自動的な反応として身体にプログラミングされたものが、今はもう不要となっているどころか悪影響を及ぼしている反応となっているものを解除することです。
最初に、『質問があります』との身体の反応。
それは、『あなたが幸福度と満足度を高めることができたら、今日はどんなふうに変わりますか?明日は?来週は?来月は?来年は?今はできない、どんなことができるようになりますか?』というものでした。
私は、「大きな夢に向けて踏み出せるだろうな。でも、今は動くと倒れると思う。」と思いました。
そう、私は、『倒れること』に関するサバイバルプログラムを働かせていたのでした。
こうして、今はもう不要となっているサバイバルプログラムを解除し、その他にも必要なエネルギーワークをして、セッションは終了したのでした。
安全な場所に戻る
過去の私は、ダルさが続いていたのに無理して動いていました。
そのため、これ以上のショックを受けて、本当に自分が壊れてしまわないように、高い壁を作って、自分を守っていたようです。
そしてそれが過ぎ去ったあとでも、高い壁を作って、自分を守っていた。
あー、そう言われれば、思い当たることが。
私、自分が疲れているということを自覚するのが苦手なんですよね。
なぜか身体や頭がフリーズ気味になって、気分が上がらないと思っていたら、後で実は疲れていたということがわかり、疲れを自覚することが多いんです。
そんな私だからこそ、潜在意識はまだ高い壁が必要だと判断し続けていたのかもしれませんね。
けれども、マインドフルネスで自分が今どんな状態か気づけるようになり、セルフコンパッションでそんな自分を労ることができるようになってきた。
潜在意識が無理だと判断し高い壁を作っていたけれども、顕在意識が無理な状況に気づき安全な場所へ戻れるようになってきた。
そのため、もう高い壁をめぐらせる必要がなくなってきた。
だからこそ、こうして高い壁を壊すタイミングがやってきたんだと思います。
誰しも大なり小なり壁があると思います。
でもそれは必要があってできたもので悪いものではなく、無理に壊すものではなく、自分の内側の安全を確保しながら上手に使っていくのが健全だと思いました。
そんな、2020年の年末の思い出でした。