心を安定させるために自分の力を取り戻す
『本当に重要なことは、頭で考えることとは違う場合もある。』
体調不良を抱えているシングルマザーのアラフィフの女性のお話です。
体調不良が改善しない
おとめさん(仮名)は、育児に仕事にと忙しい日々を送っているシングルマザーでもあるアラフィフの女性です。
そんなおとめさんは、若い頃から体調不良を抱えています。
特につらいのが、生理不順でしかも重いことです。PMS(月経前症候群)もつらいです。そして今は、更年期障害の症状にも悩まされています。また、高血圧でもあり薬が欠かせません。
いつも身体が怠くて重いし、夜もよく寝れません。
病院に行くと、更年期障害だということで薬を処方されますが、症状の改善は見られません。
おとめさん的にはお手上げの状態です。
そんなおとめさんが、セッションを受けました。
自分本来の力を取り戻す
本当に重要なこと
セッションはすべて身体の反応を確認しながら、身体が反応することに従って進めていきます。
おとめさんは、最初、身体の不調についてのセッションを希望されていました。ですが、このときは身体の不調については反応がありません。反応があったのは、『思いが伝わらないこと』についてでした。
おとめさんの了承の上、『思いが伝わらないこと』についてセッションをすることになりました。
セッションでは、身体の反応を確認して、その時セッションするのに最も重要なことを取り扱います。そのため、希望していたことと違うことをセッションで取り扱う場合もあります。最も重要なことを取り扱うことで、最小限のワークで最大限の効果を生むことができるからです。
本当に重要なことは、頭で考えることとは違う場合もあります。
言いたいのに言えない
最初に身体が反応したのは、『因循な態度を改める』という文章でした。
因循とは、思い切りが悪く、ぐずぐず考えるということです。
これは聞いたおとめさんは、「あー、そうなんです。話をしていても、言おうかどうしようか迷うことが多いんですよね。これを言ったら相手はどう思うかなとか、相手に失礼なんじゃないかなとか、この場の雰囲気を壊しちゃうんじゃないかなとか、変な人だと思われないかなとか。あれこれ考えちゃって、言いたいことがあっても、言えないんです。そして、言うタイミングを逃してしまうんです。」
『じゃあ、どうなったらいいと思う?』と身体の反応。
「そうですねー。気を使い過ぎないのがいいと思います。相手とかその場の雰囲気とか。そして、あれこれ考え過ぎないようになったらいいと思います。」とおとめさん。
『そうなったら、おとめさんはどんな状態だと思う?』
「安定していると思います。」
ということで、安定しているという信念に変えるためのエネルギーワークをしました。
セルフエンパワーメント
今回は、セルフエンパワーメントのためのエネルギーワークを行いました。つまり、自分本来の力を取り戻し、自分で選択して人生を生きていく力をつけるということですね。
私たちは、今起きている出来事に対して、どのような捉え方をし、どのような経験をするか選ぶことができます。決断を他者に委ねたり無力感を感じたりすることもできるし、自分で選択して生活の質を高め満足する人生を歩むこともできます。
ここで身体が反応したのは、『ぐずぐずして、決断を先延ばしにしている。』という文章でした。
おとめさんは、先ほどの言うタイミングを逃すこともそうですが、それ以外にも生活全般にわたって、ぐずぐずして決断できないことが多いとのことでした。
このぐずぐずが、おとめさんが安定した状態でいることを妨げている大きな要因となっているようです。
ということで、その他にも必要なエネルギーワークをして、セッションは終了したのでした。
決断力
セッションの後、おとめさんは、早速、数か月間迷っていたものを買ったそうです(笑)
人生は、日々、毎瞬毎瞬が、選択の連続です。人は1日に最大で35,000回の決断を下しているという研究もあります。
決断するという作業はストレスを伴い、脳に負担をかけます。おいちさんの決断の先延ばしが、身体の怠さにつながっていたかもしれませんね。
決断というのは、迷い考え抜くよりは、むしろ、すぐに決めたほうが、最善の決断をする確率が上がっていきます。そして、小さな選択を決断できない人は、大きな選択も決断できません。小さな決断ができるからこそ、大きな決断もできます。
また、決断を先延ばしにしていると、その分時間も無駄になりますし、せっかく来たチャンスも逃してしまいます。
私も決断を先延ばしにしてぐずぐずしていることが多いので、大いに反省です。
決断する大切さを思い出させてくれたおとめさんでした。