硬い背中を和らげて素直に表現する
『私は表現の仕方がよくわからないんです。素直に表現するといっても、どう表現したらいいのかわからない。』
身体の不調が続くアラフィフの女性のお話。
生活の満足度
おりひめさん(仮名)は、身体の不調が続くアラフィフの女性です。
日々、仕事に家事にと頑張っています。
頑張っているおりひめさんですが、身体の調子が良くありません。更年期の症状があり、高血圧の薬が欠かせないのです。そして、五十肩で腕を思うように動かせません。
調子が悪くても動けないほどではないので、仕事も家事も頑張りますが、生活の満足度はだだ下がりです。
そんなおりひめさんがセッションを受けました。
不要な誓いと心の傷
背中の固さ
セッションはすべて身体の反応を確認しながら、身体が反応することに従って進めていきます。
今回のセッションで取り扱うこととして身体の反応があったのは、『背中がバリバリに硬いこと』でした。
「肩が痛くて上がらないのも不便なんですけど、背中がバリバリに硬いのも気になっているんです。肩と連動して硬いのかもしれないですけど。運動不足っていうのもあるかもしれません。」と、おりひめさん。
素直な表現
取り扱うことが決まったところで、『文章をピックアップして』と身体の反応。
その文章は、『さあ、思い出しましょう。』でした。
『この文章を聞いて何が思い浮かぶ?』と身体の反応。
「思い出す・・・。生まれてきた理由でしょうか。」と、おりひめさんは答えました。
さらに文章をピックアップすると、今度は、『過剰な喜び』に身体の反応がありました。
『この文章を聞いて何が思い浮かぶ?』
「嬉しいふりをすることです。本当は別に嬉しくないのに、周りの空気を読んで、嬉しいふりをすることがあるんです。そのことが思い浮かびました。」
さらにさらに文章をピックアップしました。それは、『古いものを美しく保つ』という文章でした。
『この文章を聞いて何が思い浮かぶ?』
「なんでしょう?わからないです。・・・。美しく保てたらいいなーと思うのは、気持ちです。自分の気持ちを美しく保てたらいいなと思います。」
『じゃあ、そのためにはどうしたらいいと思う?』
「自分を素直に表現することでしょうか。」
『素直に自分を表現するためにはどうしたらいいと思う?』
「私は表現の仕方がよくわからないんです。素直に表現するといっても、どう表現したらいいのかわからない。なので、自分を上手に表現できるように、クリエイティブな表現に関するブロックを解除できればいいなと思います。」
ということで、クリエイティブな表現のブロックを解除するという信念に変えるためのエネルギーワークをしました。
不要な誓いを解く
今回行ったエネルギーワークは、不要な誓いを解くことです。
私たちは、生きている間に、いろんな誓いをします。それは、意識的にするものもあれば、無意識にするものもあります。結婚式の “死がふたりを分かつまで愛し、慈しみ、貞節を守ることをここに誓います。” という誓いは、意識的にする典型的な例かもしれませんね。
こういった誓いですが、これがこのまま信念として心の奥底に定着することがあります。すると、信念に沿った行動を無意識にするようになります。
誓った当初は、役に立っていた信念も、年月が経ち、状況や自分が変わっていくと、生きづらさの原因になることがあります。そうなると、過去の誓いに縛られた行動から抜け出せず、人生を先に進むことが難しくなります。
そんな今はもう不要となった過去の誓いを解くということをおこないました。
身体の反応を確認していくと、おりひめさんは、なんと、宇宙に対して、クリエイティブな表現をしないことを誓っていました。
詳細は明かされませんでしたが、何かきっかけになる出来事があったか、何かが積み重なった結果として、クリエイティブな表現をしないと誓ったようです。
心の深い傷を癒す
そして、今回は、惑星キロンの音叉を使いました。惑星キロンの音叉は、最も深く傷ついている部分を癒す働きがあります。
惑星キロンの音叉を、おりひめさんの身体のツボに当てたり、全身に音を聴かせたりしました。
すると、おりひめさんは、そんな惑星キロンの音叉に癒され、緊張がほぐれてリラックスできたようです。
おりひめさんはいつのまにか寝てしまいました。
そして、その他にも必要なエネルギーワークをして、セッションは終了したのでした。
身体が伝えたかったこと
おりひめさんは、本来の自分を隠して、周りに合わせて、表面的には平和な日々を過ごしていたのかもしれません。
でも、本来の自分を隠してしまうと、必ずどこかで歪みが起き、生きづらくなってしまいます。それは、身体の不調だったり、人間関係だったり、人によってさまざまです。
おりひめさんは、身体の不調に歪みが出ていたようですね。
本来の自分を隠そうとして、緊張して力を入れて、それが当たり前のこととなり、気がつくと肩が上がらなくなり、背中がバリバリに硬くなっていたのかもしれません。
本来の自分を生きているときは、心も身体もリラックスして軽やかです。
おりひめさんの身体は、おりひめさんが本来の自分とは違う生き方をしていることを伝え続けていたのかもしれませんね。