親から受け継いだ無意識の行為を手放す
『もしかしたら、私は無意識に自分にも何かをやっていて、自分を苦しめているのかも。』
体調不良を抱えながら、子育てをし仕事もしている、将来が不安なアラフィフの女性のお話し。
若い頃のように働けない
メルさん(仮名)は、子育てをしながら仕事もしているアラフィフの女性です。旦那さんとは別居生活を続けています。
若い頃から生理不順で、生理が重くて悩まされてきました。さらに40代に入ってからは体調不良が続いています。とにかく身体がダルい。ぐっすり眠れないし、動悸もします。そして、血圧も高い。お医者さんにいっても「更年期ですね。」の一言で終わってしまう。そして、症状が改善することもありません。
そんなメルさんを不安にさせていることの一つが、若い頃のように働けないということ。
年齢による体力の衰えもあるかもしれませんが、なにより体調不良が続いているため、若い頃のようには働けません。
けれども、生活していかなければならないし、子供も育てていかないといけません。なので、体調不良を抱えつつも、働かなくてはいけません。
そんなメルさんがセッションを受けました。
自分を苦しめている考えや行動を手放す
怖れなくても大丈夫
セッションはすべて身体の反応を確認しながら、身体が反応することに従って進めていきます。
メルさんが心配しているのは、「こんな体調不良を抱えていて、あと何年働けるんだろう・・・。」ということです。
年齢と体調不良で、収入の道が閉ざされてしまうのは、怖いですね。
そんなメルさんに対して、”メッセージがあるよー”との身体の反応。
それは、
このカードは、エンジェル達があなたのすぐ側にいるということ。そしてどんな時でも決してあなたを見捨てないと教えています。
HEALING WITH THE ANGELS
というメッセージでした。
そして、”このメッセージは何に対してのメッセージだと思う?”との身体の反応。
それに対して、メルさんは迷いつつも、「働けないんじゃないかという怖れに対してのメッセージ?」と言いました。
身体の反応は、”Yes!"。
どうやらメルさんの潜在意識は、「天使たちが助けてくれるから怖れなくても大丈夫。」と伝えたかったようです。
緊張と自信のなさ
そして今度は、『アートセラピー』という言葉に身体の反応がありました。
「『アートセラピー』と聞いて思い浮かぶものはありますか?」と聞いてみると、
「実は私、絵本の読み聞かせをやっているんです。何人かの有志で開催していて、持ち回りで子供たちに絵本の読み聞かせをしているんです。」と、メルさん。
”読み聞かせのときは、メルさんはどんな気持ちになる?”と身体の反応。
「緊張します。子供たちの前で、本を読んでるだけだといっても緊張します。」と、メルさん。
”他にも何か感じることはある?”と身体の反応。
「あとは、毎回この本で良かったのかなあって不安になります。自分で選んだ本に自信がないんです。」と、メルさん。
容易に問題を解決する
そしたら今度は、”じゃあメルさんは、この先どういうふうに働けたらいいと思う?”との身体の反応。
「短時間で高収入を得れたらいいなと思います。」と、メルさん。
多くの人が理想とする働き方ですね。
ここで、”本から言葉を拾って”との身体の反応。
身体が反応したのは、こちらの言葉でした。
私は容易に問題を解決できます。
Rekindled Ancient Wisdom Affirmations
”この言葉を聞いてメルさんはどう思う?”との身体の反応。
「うーん、そうですねー。もしも容易に問題を解決できたら、簡単に収入を得られるのかなあ。そしたら、収入を得るのはそんなに難しくないですね。」と、メルさん。
ということで、『私は容易に問題を解決できます』という信念に変えるためのエネルギーワークをしていくことになりました。
自己破壊プログラムを解除する
メルさんが行ったエネルギーワークは、『自己破壊プログラムを解除する』ことでした。
自己破壊とは、自分のためにならないことをする無意識の考えや行動のことです。
例えば、お酒をやめたいのに、ついついお酒を飲んでしまうというようなものです。これを続けていると、自分にはできない、何をしても無意味だと思い込むようになります。
ここで、”メルさんに質問があります”との身体の反応。
”あなたが自分のため、あるいはほかの誰かのためにしていることは、より高いレベルで見ると、あなたの目的に反しているんですか?”
メルさんはしばらく考えた後、「子供のためにやっていること?」と言いました。
それに対して、身体は”Yes”との反応。
「もしかしたら、子供のためにやっているけど、実はそれは子供を苦しめているんじゃないかって、今、ふと思ったんです。私は子供におせっかいをやいているのかも。私は良かれと思ってしているけど、子供はそうではないんではないかって思ったんです。・・・。もしかしたら、私は無意識に自分にも何かをやっていて、自分を苦しめているのかも。」
どうやらメルさんは、自分に対して何かおせっかいをやいていて、結果としてそれがメルさんを苦しめているようです。
根本原因を探る
”じゃあ、根本原因を探っていこう”との身体の反応。
そのために、”オラクルカードの説明文を読んで”とのことでした。反応したのは、こちらの文章。
私が未来に対していちばん大きく貢献できることは何ですか?
Enbracing the Future
これを聞いたメルさんは、「自立することだと思います。」と答えました。
”じゃあ、自立してないと感じたきっかけは何?”と身体の反応。
「私、子供の頃から親に頼っていたんです。父がおせっかいをやいて、父が何かとやってくれて、その分私はやらなくてもよかったんです。自分で決めて、自分で行動しなかった。だから私は自立していないなと感じるんです。」
メルさんは、お父さんからのおせっかいをそのまま受け継いで、お子さんにも自分にもおせっかいをやいてしまっていたようですね。
そして、その他にも必要なエネルギーワークをして、セッションを終えたのでした。
不安についてのバランスをとる
今回は、根本原因を探っていき、メルさんのお父さんのことがでてきました。
根本原因は『お父さんがおせっかいをやいていた』ということ。
お父さんがおせっかいをやいてきた結果、親に頼ることになり、自立してないと感じる元にもなっているとのことでした。
子供の頃は自分一人で生活なんてできませんから親に面倒を見てもらわないと生きていけないのは当然のことです。ですが、それが必要なくなった大人になっても、無意識下で『おせっかいをやく』というプログラムとして働き続けてしまっていたようです。
そのため、子供にもついついおせっかいをやいてしまうし、どうやら自分にもおせっかいをやいてしまっていたようですね。
もしかしたら、メルさんは自分に対しておせっかをやきすぎたために、必要以上に深刻に考え、緊張し自信をなくし、不安を大きくしていたのかもしれませんね。適度な不安は生きていく上で必要ですが、大きすぎる不安は生きづらさをもたらします。
実際には、メルさんが思っているほどは、収入を得ることは難しくないのかもしれません。
自立に向けて大きすぎる不安を手放したメルさんでした。